敷地の前面道路の方位、メリットデメリットをまとめてみました

みなさんこんにちは。Divine 由紀子です。
まだまだ男性中心の不動産業界、建築業界の中、女性として培ってきた長年の経験には自信があります。
某大手不動産会社に約3年勤務しその後独立。独学で建築の勉強をして、自然素材に特化した家創りを15年以上しております。手がけた注文住宅160件以上、そのうち約半数が土地から。リフォーム、リノベーションは数百件になります。設計事務所と工務店を経営しています。
本日は、土地購入にあたり、土地の前面道路がどの方位か、それぞれのメリット・デメリットをお話ししてまいります。今回のお話は旗竿地ではなくある程度の整形地を念頭にしておりますのでご注意ください。
目次
1、南の場合
2、北の場合
3、東の場合
4、西の場合
日本人の多くは日当たりが良いのが大好きですので、南道路だとたいてい喜びます。ですが、南道路といえどもデメリットもございますので解説してまいります。
1、南の場合
メリット ・日当たりが確保される。
・道路からの車や人の出入りを把握しやすい
・お庭がとりやすい
デメリット・北傾斜で南側隣地が高い場合は日当たりが確保できない
・大きい開口部を大抵南側に取るため、道路から丸見え感がある
・お庭で過ごすのも丸見え感がある
・外構をしっかりしないと上記2点のデメリットを払拭しずらい
2、北の場合
メリット ・新築の際、北側斜線が有利になるため建物を高くすることができる
・外観デザインをシンプルにまとめやすい
デメリット・敷地の広さがないと日照確保の難易度があがる
・玄関を明るくする工夫が必要
3、東の場合
メリット・日本人が大好きな朝日を家に取り入れやすい
・朝通勤通学の出発の際、明るい気分になる
デメリット・土地の広さによって南側が隣地になるため南の日を取り入れにくい
・日照時間が東向きの方がちょっと短い
4、西の場合
メリット・冬場、日が入りやすく暖かさが確保できる
デメリット・西日を建物に入れない方が夏場が楽なので、あまり大きい開口部は作りにくい
・東側のデメリットと同じ
まとめ、
道路付けがどの方位であっても注文住宅であれば、メリットをより活かしデメリットをカバーすることが可能です。方位だけでその土地にするかどうかを決めるのは得策とはいえません。土地選びは総合評価になりますので。
ですが、ある程度の広さがある住宅地であれば、北道路はおススメです。
南道路に比べると価格も手頃感が出て魅力ですね。